削減工数だけを評価軸にすると業務改善は進まない!

多くの企業から、「業務改善が進まない」「問題提起すらされない」というような声を耳にします。
たくさんの事例があるので一概には言えませんが、業務改善について悩まれている企業さんには『評価軸』が原因となっているパターンが多いです。
今回はこの『評価軸』の考え方の違いが、どのような企業体質の違いを生むのか、私たちが感じたことをお伝えします。

まず、業務改善においては、下記の図のようなステップを踏んでいく必要があると考えます。
※これは改善を全体適正化するための考え方です。
評価軸(点)=削減工数 を追い求める考えだとどうなるか [改善第2ステップの結果重視]
・削減工数の多そうなものにしか目がいかない
 →削減工数が多いものは難易度が高い
 →難易度が高いと着手しなくなる
 →結局何も改善しない
さらには
・削減工数が少なそうなものには目を向けない
 →削減工数が少ないものは難易度が低いからいつでもできると思っている
 →削減工数が少ないものは評価されないから着手しなくなる
 →結局何も改善しない

業務改善が進まないとき
評価軸(点)=削減工数 [改善第2ステップの結果重視] になっていないか?振り返ってみましょう。
もしそうであったならば
評価軸(点)=改善視点&視野とチャレンジ精神 [改善第1ステップの実行度合い] にして、それを周知することから始めてみましょう。たとえ小さなことでも、効果がわずかであっても、たくさんのチャレンジが生まれるはずです。
業務改善を実行するには、業務当事者と管理者の意識を変えること、これが一番重要で無くてはならないことです。そして、変化を拒んだり嫌うのではなく、変化を楽しむような風土にしていくことができれば、成長し続ける企業でいられるのだと思います。
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この記事を書いた人

株式会社ティ・エム・エス 経営企画室長 兼 コラム編集長

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