私は職務上、社内の業務を可視化(見える化)して管理・改善に活用する機会が多いため、可視化の効果を強く実感しています。そこで、せっかくなので「可視化って具体的にどういうこと?それによってどんな効果があるの?」という方向けに、少しでもお役に立てればと思い、実際に活用してきた簡単なデータ可視化の例もご紹介していくことにしました。 今回ご紹介するのは、タイトルにもあるように「箱ひげ図」によるデータ可視化です。 弊社がこの「箱ひげ図」を使う場面は 『日単位の取扱量のバラつきを、月ごとに比較できる状態で把握したい』という時です。 単に最小・最大・平均値を算出するだけでは、バラつきや偏りまで把握することが困難であり、誤った判断をしてしまい誤った改善に向かう可能性があると感じ、何か良い可視化方法はないかと行き着いたのが「箱ひげ図」です。 下記の図で見比べてもらうとわかるように、最小・最大・平均が同じような値であっても「箱ひげ図」で見ると、バラつきや偏りの実態が一目でわかります。 このバラつきや偏りに着目することで、改善の糸口を正しく掴むことができるのではないでしょうか。
この箱ひげ図の1月分ををざっくり解説すると、下記のようになります。 最小値=6t、最大値=30t、平均値=15t、中央値=16t 6t~12tまでが全体の1/4の日数 ~16tまでが 〃 ~18tまでが 〃 ~21tまでが 〃 最大値の30tは、外れ値に該当 また、月単位でバラつきが最も少なかったのは2月、最もバラつきが多かったのは3月という見方になります。他にも着眼ポイントに応じて、様々な見方ができると思います。 「箱ひげ図」は各種BIツールだけでなく、Excelグラフ機能でも作成できるようになっています。 「箱ひげ図」でWEB検索すると、わかりやすく説明をしてくれているサイトが多々ありますので、是非ご覧いただき、必要に応じて活用されることをお勧めします。 ★おすすめ参考サイト★ 「箱ひげ図」参考記事 [リンク先:Udemyメディア(運営:ベネッセコーポレーション)]